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1話・音信不通だったおばさんがやって来た

この物語は、私自身が看護師時代に経験したこと
弁護士・税理士・行政書士の友達からの取材などから得た情報を元に

 

老後のこと、病気になった時のこと遺産相続のことを
ストーリー仕立てで伝えていくエッセイです。

 

 

【1話・音信不通だった叔母が突然やってきた!】

 

✿ ✿

休日の昼下がりに家の電話が鳴り
電話に出た母から何やら不穏な空気。

 

この電話からケイコの長い戦いが始まった。

 

 

母「はい、もしも田辺です。」

 

 

「・・・・・」

 

 

「あら。綾子さん?  こんにちは。
ず、ずいぶん久しぶりね。」

 

 

「・・・・・・」

 

 

「近くに??
まぁ。
何もないけど、どうぞ寄ってください。」

 

 

電話を切った母。

 

 

母が父へ。
「お父さん、(父の姉)の・・・綾子さん
近くに来たからこれから寄るって。」

 

 

「朝子が?? (´⊙ω⊙`)」

 

「元気だったのか?
これから来るって???
本当に自由人だな。。。。。」

 

 

突然の訪問

父の姉・綾子おばさん。

 

 

中学校のときか?

私はおじいちゃんのお葬式以来会っていない。

自由人だったおばさんは突然姿を消して
消息がつかめず

 

 

 

おばさんは昔から自由人だったようで父も心配はしていなかった。

 

そんなおばさんの突然の訪問に
若干の胸騒ぎを感じながらも

 

 

どんな人なんだろうという興味と共に在宅だった私は
両親とともにおばさんを迎えた。

 

 

ピンポーン。

 

 

 

大きなバックを2つ抱えた綾子が登場。

 

 

 

 

綾子「あらー、懐かしいわね。
さっとく上がらせてもらうわよ達夫(父)

何せ、ここは私の実家ですからね。」

 

 

父「まあ楽にしなさい、それにしても
ずいぶんな荷物持って来たけど???」

 

 

「これから旅行でもいくの?」

 

 

綾子「そうそう、達夫この荷物運んで!」
「私ね。癌なの。」
「あと1ヶ月だって医者に言われたから
最後はこの家で死なせてもらおうと思って
今日からお世話になりますよ。
裕子さんも、よろしく頼みますね。」

 

 

あら、なんだっけ、こんなに小さかったのに。
おばさん、病気だから大切にしてね」

 

 

ケイコ(この人病気??(・Д・)
確かに痩せてるけど、何このパワー
すごすぎて、誰も何も言えないわ・・・( ̄∀ ̄) )

 

(待てよ??? うちで死なせてもらますって言ったぁ?? (>人<;))

 

 

こうしてあっけにとられる間も無く田辺家に『綾子』という
想像以上の最強の嵐が降り立ったのであった。

 

主人公・ケイコ

父・田辺達夫

母・田辺裕子

父の姉・綾子

 

 


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