この物語は、私自身が看護師時代に経験したこと
弁護士・税理士・行政書士の友達からの取材などから得た情報を元に
老後のこと、病気になった時のこと遺産相続のことを
ストーリー仕立てで伝えていくエッセイです。
【1話・音信不通だった叔母が突然やってきた!】
✿ ✿
休日の昼下がりに家の電話が鳴り
電話に出た母から何やら不穏な空気。
この電話からケイコの長い戦いが始まった。
母「はい、もしも田辺です。」
「・・・・・」
「あら。綾子さん? こんにちは。
ず、ずいぶん久しぶりね。」
「・・・・・・」
「近くに??
まぁ。
何もないけど、どうぞ寄ってください。」
電話を切った母。
母が父へ。
「お父さん、(父の姉)の・・・綾子さん
近くに来たからこれから寄るって。」
父
「朝子が?? (´⊙ω⊙`)」
「元気だったのか?
これから来るって???
本当に自由人だな。。。。。」
突然の訪問
父の姉・綾子おばさん。
中学校のときか?
私はおじいちゃんのお葬式以来会っていない。
自由人だったおばさんは突然姿を消して
消息がつかめず
おばさんは昔から自由人だったようで父も心配はしていなかった。
そんなおばさんの突然の訪問に
若干の胸騒ぎを感じながらも
どんな人なんだろうという興味と共に在宅だった私は
両親とともにおばさんを迎えた。
*
ピンポーン。
大きなバックを2つ抱えた綾子が登場。
綾子「あらー、懐かしいわね。
さっとく上がらせてもらうわよ達夫(父)
何せ、ここは私の実家ですからね。」
父「まあ楽にしなさい、それにしても
ずいぶんな荷物持って来たけど???」
「これから旅行でもいくの?」
綾子「そうそう、達夫この荷物運んで!」
「私ね。癌なの。」
「あと1ヶ月だって医者に言われたから
最後はこの家で死なせてもらおうと思って
今日からお世話になりますよ。
裕子さんも、よろしく頼みますね。」
あら、なんだっけ、こんなに小さかったのに。
おばさん、病気だから大切にしてね」
ケイコ(この人病気??(・Д・)
確かに痩せてるけど、何このパワー
すごすぎて、誰も何も言えないわ・・・( ̄∀ ̄) )
(待てよ??? うちで死なせてもらますって言ったぁ?? (>人<;))
こうしてあっけにとられる間も無く田辺家に『綾子』という
想像以上の最強の嵐が降り立ったのであった。
主人公・ケイコ
父・田辺達夫
母・田辺裕子
父の姉・綾子